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番外編

3代目の小さなノートから、100記事になりました。|訪問介護のリアル・番外編

うれしかったことも、腹が立ったことも。自分のために書き留めてきた言葉が、いつの間にか100の記事になりました。今日は、このブログのもとになっている小さなノートの話です。

はるが持ち歩いている3代目の紺色の小さなノートと、白と水色のペンの写真
持ち歩いている、3代目のノート。写真:はる
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「訪問介護のリアル」が、この記事で100記事目になりました。

いつも読んでくださっている方も、検索して、たまたまここにたどり着いた方も。ありがとうございます。

節目なので、今回は介護の制度や仕事の解説から少し離れて、このブログのもとになっているものについて書いてみようと思います。

立派なものではありません。

持ち運びやすい、小さなノートです。

うれしかったことも、腹が立ったことも

私は日頃、ふと思ったことをノートに書き留めてきました。

制度のことで、「どうしてこうなっているんだろう」と不便に感じたこと。利用者さんとの関わりで、うれしかったこと。

逆に、腹が立つほどムカついたこともあります。

介護の仕事をしているからといって、いつも穏やかで、何でも広い心で受け止められるわけではありません。私も、そんなに出来た人間ではないです。

うれしい日もあれば、納得できない日もある。相手の事情は分かるけれど、それでも気持ちが追いつかないこともある。

そういうものを、ノートに書いてきました。

最初から、誰かに読んでもらうための文章ではありませんでした。

自分のための備忘録です。

そのノートは、すでに3代目になっています。

もちろん、書いたことが全部記事になっているわけではありません。記事にならない没ネタもありますし、踏み込みすぎていて、そのままでは公開できない内容もあります。

書き留めることと、世の中に出すことは、やっぱり違います。

ノートには残しておきたい。でも、ブログには書かない。そんな話も、この小さなノートの中にはあります。

現場から経営へ。見えるものが変わった

現場の人間から経営者になって、見る視点が変わりました。

それまでとは違う立場で考えなければならなくなった時、苦悩もありました。今も、悩みがなくなったわけではありません。

現場の気持ちが分かるからこそ、簡単には割り切れない。経営する立場になったからこそ、気持ちだけでは決められないこともある。

このブログで、ヘルパーの目線だけでなく、事業所の目線からも記事を書くのは、そういう自分の変化ともつながっています。

どちらかの立場に立てば、すべてがすっきり見える。そんなふうには、なかなかいきません。

利用者さんには、利用者さんの暮らしがある。ご家族には、ご家族の心配がある。ヘルパーにも、働くうえで守りたいものがある。

その間で考えていると、簡単な答えが出ないことがあります。

経営者になった今も、「あの選択は、あれで良かったのかな」と思います。

決めた時には必要だと思ったことでも、あとから振り返ると、別の言い方や方法があったのではないかと考える。

そうした迷いも、ノートに書いてきました。

私も、仕事だけで生きているわけではない

私は既婚者で、子どもを持つ親でもあります。

なるべく、仕事で疲れ切った顔や、仕事の話題を家庭へ持ち込まないようにしています。

家では家の時間を大切にしたい。そう思っています。

ただ、気持ちの切り替えは、スイッチのようにはいきません。

本当にちょっとした時間に、仕事のことが頭をよぎります。

「あれで良かったのかな」

目の前の仕事は終わっていても、自分の中では終わっていないことがあるんですよね。

経営者だから、いつも迷わず判断できるわけでもない。介護の仕事を長くしているから、すべて受け止められるわけでもない。

私も、一人の人間です。

うれしいことも、しんどいことも、納得できないこともある。その気持ちを持ったまま、仕事をして、家庭に戻って、また仕事へ向かっています。

このブログに書いている「リアル」には、そういう私自身の迷いも含まれています。

自分のためのノートが、誰かに届く文章になった

備忘録として書いていたノートが、こんな形で人の目に触れるようになるとは、思っていませんでした。

書き始めた頃から、ブログにしようと考えていたわけでもありません。

それが今、記事になっている。

しかも、100記事になった。

自分の中に置いていた言葉が、外へ出ていくというのは、不思議なものです。

もちろん、ノートの中身を、そのまま載せているわけではありません。

自分の気持ちとして書いたことを、読む人に伝わる形へ考え直す。制度に関わることは確認する。誰かの暮らしや個人が分かるようなことは、そのまま出さない。

腹が立った気持ちも、ただぶつけるだけでは、読んだ人に何が残るだろうと考えます。

なぜ、そんなに腹が立ったのか。何が負担だったのか。どうなっていれば、少し違ったのか。

そうして考えると、自分だけの気持ちだったものが、同じ仕事をしている人にも関わる話になることがあります。

気持ちを消してきれいにまとめるのではなく、気持ちの奥にあるものを伝えたい。

このブログでは、そんな書き方をしていきたいと思っています。

読み飛ばしても、また戻ってきても

以前、「どうしてインスタなどではなく、ブログで発信しているんですか」と聞かれたことがあります。

まず、40代のおじさんである私には、ブログの方がしっくりきたというのがあります。

それから、自分自身が、人のブログを読むのが好きでした。

寝る前や、ちょっとした隙間時間に読む。気になるところは少し戻って、もう一度読む。そうでもないところは、読み飛ばす。

私の10代から20代には、mixiやモバゲー、魔法のiらんどなどが身近にありました。日記や掲示板、その人の言葉が並んでいる場所に親しんできたことも、関係しているのだと思います。

文章は、読む側のペースで付き合えます。

このブログも、最初から最後まで、きちんと読まなければいけない場所にはしたくありません。

気になるところだけでもいい。途中で閉じてもいい。また何かあった時に、思い出して戻ってきてもらえたらうれしいです。

一生懸命書いたところを飛ばされるのは、少し寂しい気もしますけどね(笑)。

それも含めて、私はブログが好きです。

100記事の先も、悩みながら書いていきます

このブログを、同じ職種で頑張っている同志に読んでもらえたら。

利用者さんや、そのご家族に読んでもらえたら。

これから、この仕事に関わってみたいと思っている人に読んでもらえたら。

そして、何か一つでも感じてもらえたら、うれしいです。

「自分だけじゃなかった」と思う人もいるかもしれません。「支援する側は、そんなことを考えていたんだ」と思う人もいるかもしれません。

私とは違う考えを持つ人もいると思います。

全員に同じ答えを持ってもらいたいわけではありません。読む人が、自分の仕事や暮らしを少し考えるきっかけになればと思っています。

100記事になっても、私の悩みはなくなりません。

これからも、うれしくなったり、腹が立ったり、決めたことをあとから考え直したりするのだと思います。

その中で書き留めた言葉を、公開できる形に整えながら、少しずつ届けていきます。

3代目の小さなノートから、100記事になりました。

読んでくださって、ありがとうございます。

これからも「訪問介護のリアル」を、気になる時にのぞいてもらえたらうれしいです。

はる

案内役・はるのイラスト
この記事の書き手

はる 訪問介護のリアル

福祉の仕事に20年以上

良いところも、しんどいところも。

都内で訪問介護事業所を経営しています。現場で支える側と、相談を受ける側。その両方で感じてきたことを、このブログでお話ししています。

ヘルパーを守りたい。でも、利用者さんの生活も守りたい。簡単に答えが出ないところも、一緒に考えていきます。

はるの経歴・記事づくりの方針

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