「ヘルパーさんに、どこまで頼んでいいんだろう」「家のことを話すのは、少し気が重い」。初めてなら、分からないことがあって当然です。最初から全部うまく説明しようとしなくて大丈夫。まずは、気になっていることを書いてみませんか。

「してほしいこと」の前に、続けたい暮らしを。
困っていることを聞かれると、できなくなったことばかり挙げてしまうかもしれません。でも、「朝はこの時間に起きたい」「料理はできるところまで自分でやりたい」といった希望も、相談するときに伝えてほしいことです。
ご家族が相談を手伝うときも、本人の思いと、ご家族が心配していることを分けてメモしてみてください。二つが違っていても、すぐに一つの答えにまとめる必要はありません。
相談前のメモは、この4つから。
- 一日のどの場面で困っているか。朝の着替え、食事の準備など、具体的な場面。
- 自分で続けたいことと、手伝ってほしいこと。
- 家に入ってもらううえで気になること。物の置き場所や、触る前に声をかけてほしいことなど。
- ご家族が手伝っていることと、負担に感じていること。
これは相談を始めるためのメモです。書いたことすべてを、そのままサービスとして頼めるという意味ではありません。利用する制度や計画、本人の状況に合わせて、担当者と確かめていきます。
名前が似ていても、同じサービスとは限りません。
介護保険の「訪問介護」と、障害福祉の「居宅介護」「重度訪問介護」は、制度や対象、支援の仕組みが異なります。障害福祉サービスは、一人ひとりの状況を踏まえて支給が決まります。「長く来てほしいから重度訪問介護」と、希望する時間だけで選べるわけではありません。利用できる支援は、お住まいの自治体の担当窓口で確認してください。厚生労働省の障害福祉サービスの案内も参考になります。
初めての説明で、聞いておきたいこと。
- 今回の支援には何が含まれていて、何は含まれていないか。
- 来てもらう曜日・時間と、料金の説明。
- 予定を変えたいときや、お休みするときの連絡方法。
- いつもの担当者が来られないとき、どうなるか。
- 支援について気になることを、誰に相談すればよいか。
説明を聞いたその場で、全部思い出せなくても大丈夫です。「あとで質問が出たら、ここに連絡すればいいですか」と聞いておくだけでも、相談しやすくなります。
気になることは、具体的な場面から伝えよう。
たとえば「勝手に片づけられて困る」というとき。「よく使うコップなので、この場所に置いてほしい」と伝えるほうが、何を変えればよいか話し合いやすくなります。これは説明のための例ですが、小さな行き違いも、暮らしている本人には大事なことですよね。
直接伝えにくいことは、事業所の相談担当者や、すでに関わっているケアマネジャー・相談支援の担当者などに相談してください。本人も、ご家族も、働く人も、困ったまま抱え込まない関係をつくっていけたらと思います。
