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訪問介護と居宅介護の違いは?重度訪問介護も含めて比較

名前が似ていて、最初は混乱しますよね。まずは制度を分けて、それからどんな支援なのかを見ていきましょう。

訪問介護と居宅介護の違いは?重度訪問介護も含めて比較を題材にしたイラスト
イラストは内容を伝えるためのイメージです。
先に、ここだけ

この記事で確かめたいこと

  • 訪問介護は介護保険、居宅介護・重度訪問介護は障害福祉のサービス。
  • 家事や身体介護など、支援内容が重なる部分もある。
  • 本人の意思を大切にすることは、どのサービスでも共通。
読みたいところから開く
  1. 最初に、制度の名前を分けてみよう
  2. 支援内容は重なる。でも、仕組みは同じではない
  3. 「本人のペースを大切にする」は、どちらも同じ
  4. 長時間の支援だから、手を動かし続けるわけではない
  5. 外出を支えるサービスも、一つではない
  6. 働く人と、利用する人。それぞれ最初に聞くこと
  7. 参考資料と、この記事の範囲

最初に、制度の名前を分けてみよう

「訪問介護」と「居宅介護」。どちらも家に来てもらう介護なのに、名前が違う。求人票を見ていても、どちらの仕事なのか分かりにくいことがあります。

ここでいう訪問介護は介護保険のサービス、居宅介護と重度訪問介護は障害福祉のサービスです。「障害福祉」は一つの仕事の名前ではなく、いろいろな支援を含む広い言葉なんですね。

図解:サービスの違いを知る(タップで拡大)

もう一つ、似た名前に「居宅介護支援」があります。介護保険でケアマネジャーが計画作成などを行うサービスで、障害福祉の「居宅介護」とは別です。窓口で相談するときも、求人を見るときも、省略せず確認すると行き違いを減らせます。

支援内容は重なる。でも、仕組みは同じではない

介護保険

訪問介護

自宅での食事・排せつ・入浴などの身体介護や、掃除・洗濯・調理などの生活援助。本人が可能な限り自立した生活を送れるよう支えます。

確認すること

ケアプランと訪問介護計画で、どんな支援が予定されているか。

障害福祉

居宅介護

自宅での身体介護や家事援助など、暮らしに必要な支援を行います。本人の状況に応じて利用内容が決まります。

確認すること

支給決定と計画に沿って、どの支援を受ける・担当するのか。

障害福祉

重度訪問介護

常に介護を必要とし、一定の対象要件を満たす人へ、身体介護・家事・見守り・外出時の介護などを総合的に行う支援です。

確認すること

対象要件に加え、具体的な支援内容・時間・連絡体制。

制度の概要は、厚生労働省の障害福祉サービスの説明と介護サービス情報公表システムの訪問介護の説明で確認できます。上の比較は入口となる説明です。利用できるかどうかや具体的な支援は、本人の状況と制度の条件を合わせて確認してください。

「本人のペースを大切にする」は、どちらも同じ

違いを説明しようとして、「介護保険は決まった作業、障害福祉は本人に寄り添う仕事」と分けてしまうと、肝心なところが抜けてしまいます。

本人の希望を聞き、できることや続けたい暮らしを大切にするのは、どの支援でも共通です。 介護保険の訪問介護も、単に家事を代わりに済ませるためだけのものではありません。訪問介護の運営基準にも、自立した日常生活を支える基本方針があります。

たとえば、こんな場面

「着替えは自分でしたい」と言われたら。

すぐに全部手伝うのではなく、どこは自分でできて、どこに手助けが必要なのかを確認する。これは制度名だけで変わる話ではありません。安全面や計画を確かめながら、その人に合う関わり方を考えます。

説明のための例です。実在する方の体験談ではありません。

長時間の支援だから、手を動かし続けるわけではない

重度訪問介護では、見守りを含めて生活全般を支える場面があります。何も起きていないように見える時間でも、本人の変化に気づき、必要なときに対応するための支援です。

ただし、「見守りなら自由に休める」「長時間の仕事なら必ず重度訪問介護」とは限りません。勤務中の役割、休憩、夜間の対応、交代の仕組みは、実際の求人と事業所に確認しましょう。

居宅介護にも介護保険の訪問介護にも、それぞれの支援時間と内容があります。時間の長さだけで制度や大変さを判断しないほうが、入職後の行き違いを減らせます。

外出を支えるサービスも、一つではない

元の記事で紹介していた「移動支援」は、市町村が実施する地域生活支援事業の一つです。対象や利用の範囲などは自治体の案内を確認する必要があります。障害福祉の外出支援には、同行援護や行動援護、重度訪問介護での外出時の支援などもあります。

「買い物についてきてほしい」という希望でも、使える仕組みが一つに決まるわけではありません。何のために、どんな手助けが必要なのかを相談先に伝えてください。働く人も、外出があると聞いたら、どのサービスとして行うのか、必要な資格や手順は何かまで確認しましょう。

働く人と、利用する人。それぞれ最初に聞くこと

これから働く人へ

求人名の一歩先を聞こう。

  • 担当するサービスはどれか。
  • 本人ごとの支援手順をどう教えてもらえるか。
  • 困ったとき、誰につながるか。
  • 応募資格と、追加で必要な研修は何か。
求人選びの質問例を読む →
利用者・ご家族へ

困る場面から伝えよう。

  • 一日のどの場面で手助けが必要か。
  • 本人が自分で続けたいことは何か。
  • 今の支援で足りない・合わないところはどこか。
  • 制度や計画について、誰に相談できるか。
相談前のメモを見る →

参考資料と、この記事の範囲

資料確認:2026年10月9日。制度の概要と、はるの提案を分けて書いています。利用資格や支給量を判定する記事ではありません。個別の利用は自治体の担当窓口、すでに利用中なら担当者に確認してください。

案内役・はるのイラスト
この記事の書き手

はる 訪問介護のリアル

福祉の仕事に20年以上

良いところも、しんどいところも。

都内で訪問介護事業所を経営しています。現場で支える側と、相談を受ける側。その両方で感じてきたことを、このブログでお話ししています。

ヘルパーを守りたい。でも、利用者さんの生活も守りたい。簡単に答えが出ないところも、一緒に考えていきます。

はるの経歴・記事づくりの方針

もう少し、知っておきたいこと。

利用者・家族

訪問の介護を相談する前に|本人・家族の準備メモと確認事項

何を頼みたいかだけでなく、どんな暮らしを続けたいか。相談前のメモと、初回に確認すること。

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